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「手紙だけじゃなく、足を運んでくれた心に感動して」−。

2007年3月の能登半島地震で被災した石川県輪島市宅田地区の仮設住宅に住む人たちが、新潟県中越沖地震の被災地、柏崎市に激励の千羽鶴を贈るという。

きっかけは、中越沖地震の前日に新潟から輪島を訪れ、全仮設住宅に励ましの手紙を置いていった夫婦。鶴には二人へのお礼の気持ちがこもっている。2007年9月1日、宅田地区の人たちが最後の作業をした。この様子を中日新聞が以下のように伝えている(斜体字部)。

「夜は眠れますか? 足腰の痛みは大丈夫ですか」「自暴自棄にならないように」「地震に負けないで」。手紙には気遣いの言葉が並ぶ。自宅が全壊し、五人家族で仮設住宅に住む宅田地区の主婦(65)は「一番大変な時期。読んだら涙が出た」と手紙を大切に保管する。

 手紙を置いていったのは、三年前の新潟県中越地震を経験した同県長岡市の四十代の夫婦。七月十五日、計二十世帯の宅田地区も含め輪島市内の全仮設住宅を訪ね、おかき一袋とともに届けて回った。

 翌日、新潟県を再び震度6強の地震が襲った。新潟に戻った夫婦は無事だった。同地区の住民はテレビを見て「三年前に大変な目に遭ったばかり。気の毒だ」と心配した。現地入りは、一人暮らしの人が多く断念したが、代わりに「大きな地震を経験した者同士、互いに頑張ろう」とお礼と励ましの千羽鶴を贈ることにした。

 地区の中学生から九十代まで全住民約四十人が手のすいた時間に集会所の談話室に集まり、二十四色の色紙を折った。七月下旬から約三週間後のお盆までかかり、長さ約一メートルの千羽鶴を作り上げた。仕上げに、魔よけの鈴をすべての鶴の尾に付けた。

 災害ボランティアとして柏崎市入りする輪島市職員が五日、現地へ持ち込み、ボランティア団体の活動拠点に飾ってもらう。一日は地区の人たちが鶴の出来上がりを確認した。

 家族三人で暮らす垣内康子さん(49)は「鶴がきっかけになって新たな出会いが発展してほしい」と期待する。


☆ 最も苦しんだ人が最も幸せになる権利があるという。であれば、苦しい人を励ました人も、同様に幸せになる資格があるということでもあろう。そういうことがあたりまえに実現する世の中にしたいものだ。
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