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「誰と決勝を争ってもおかしくない。全部の試合がヤマでした」

「もっといけた」

「対応力と適応力。それが私の柔道

「世界はレベルが上がっている。私も優勝を重ねて、さらに大きなものを得た」


世界柔道金メダルを獲得し、北京での大活躍が期待される谷亮子のことば。サンケイ新聞記事は、戦いの様子をこう伝えている。↓

小さな腰の上にベルモイの体を乗せて谷の体が宙を舞う。決勝の開始47秒。クルリとねじった体の下で、相手の体が激しく畳を打つ。狙い澄ました払い腰は「有効」。再び世界の頂点で輝いた。

出産、2年のブランクを経た。3回戦ではアテネ五輪決勝で死闘を演じたジョシネを退け、準決勝で今年の欧州1位のドゥミトルをねじ伏せた。延長戦は2度。しかも1時間のうちに約16分を戦って息も上がらない。追い込みに要した月日はわずか半年。急造と思えない筋骨の厚みがあった。

組んで攻める既成の枠を壊し、ドゥミトル戦では右のつり手一本で相手をなぎ倒す我流の大外刈り。決勝の払い腰は、右足をすくわれながら、相手の出足を借りて体を上下に入れ替えた。

何より光るのは上限の見えない器の大きさ。初日からの負の連鎖を、止めるどころか飲み込んだ。

最後に締めてくれて、少し明かりが見えた。選んでよかった」。吉村選手団長も最敬礼するしかない。
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