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2007年ミス・ユニバース世界大会で、日本代表の森理世(りよ)さん(20)が日本人として48年ぶりに優勝した。日本代表は昨年も2位入賞し、好成績が続く。その背景には、美しさの「世界基準」を日本女性に伝えたフランス人の仕掛け人がいたことをアサヒコムが詳しく伝えている。ビジネスライクな行動ではあろうが、感動的な部分もあるので、要点をメモっておく。

1952年に始まったミス・ユニバースは例年約80カ国の代表が参加。「ミス・ワールド」「ミス・インターナショナル」とともに世界三大コンテストに位置づけられ、中でも権威が高いという。

【中略】   ◇

1998年、日本のコンテストを活気づけようと、米国にあるミス・ユニバースの主催組織は、スーパーモデルの代理人として活躍していた仏人女性イネス・リグロンさんを派遣した。代表選出までを統括する「ナショナル・ディレクター」の役目だった。

 コンテスト本番では、インタビュー、水着、ドレスの三つの審査が行われる。さらに本番までの1カ月間に各国代表とともに参加するチャリティーイベントでの人との接し方も評価対象となる。「自分に自信があり、思いを人に伝えられる『モダン・ウーマン』を求めている」と主催者側。

 イネスさんは、日本で評価されがちな「可愛らしさ」よりも、世界で評価される「健康的な美しさ」「知性」「強さ」「コミュニケーション能力」を求め、応募者を選考した。今年は4000人超の中から選び出した10人ほどを、決勝までの約3カ月間、国内外から招いた専門スタッフとともに指導した。

 指導は舞台での歩き方やポーズの取り方、舞台上での発声法やメーキャップにも及ぶ。体調を崩した女性には、栄養士が食事やサプリメント補給の指導をした。

 私生活でも、新聞や世界のファッション誌を読んで勉強をすることや、品のある私服を着ること、むやみにやせるのではなく適度な筋肉をつけることなどを求めた。「歯を磨きながらでもできる」と、立ったまま足を後ろに上げるヒップアップのトレーニングをするよう言われた女性もいる。イネスさんは女性たちに言った。「舞台の上では、自分の理想やモットー、自信が頭や手の先からあふれ出るよう表現しなさい」

 結果は出た。日本代表は03年5位、昨年2位。今年は77カ国の代表を退けて念願の優勝を果たした。手腕を評価されナショナル・ディレクター賞を受賞したイネスさんは、11日に開かれた森さんの記者会見で言った。

「優勝は舞台の上だけで決まったわけではない。積み重ねたトレーニングの成果が出た」


【中略】

 記者会見で「美しさの秘訣(ひけつ)」を問われた森さんは間髪入れずに答えた。

「自分のアイデンティティー、自分が何かを忘れないことだと思います」
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