毎日新聞に「<学生剣道>小兵の隻腕剣士が大きな存在感」という見出しで報じられたニュース(斜線部)に驚かされた。「将来は教職について、『障害があってもこれだけできるんだ』と伝えたい」という抱負にも感心。確か、関西創価高校にも隻腕の剣士出身の教諭がいたと思う。身体的ハンディをもろともせずに頑張る姿は多くの人に勇気を与えることと思う。今後の活躍を祈りたい。
****以下、引用****
今月、東京・日本武道館で開かれた第54回全日本学生剣道選手権で、隻腕の剣士が活躍した。大体大4年の高宮敏光。3回戦で50分近い熱闘の末勝利。4回戦は準優勝した勝見健太(同大)に敗れ、ベスト16入りはならなかったが、最初で最後となった学生個人日本一を争う舞台で、158センチの小兵が大きな存在感を示した。
2回戦から登場した高宮。初戦は延長の末、相手が出てくるところに面を決めた。3回戦は関東学院大の林博城と対戦。小手を先制されたが、終了間際に小手を決めて追いついた。時間無制限の延長は45分に及び、最後は出てくる相手の胴を鋭くとらえてものにした。
試合は場内計8面で同時進行だったが、観客の目を引きつけたのは、この一戦。高宮の勝利を示す審判員の旗が上がった瞬間、場内から大歓声が起こった。神崎浩監督は「絶対にあきらめない彼の持ち味が出た意味ある試合」と、粘り強さをたたえた。
熊本県出身。1歳9カ月の時、右腕を脱穀機に巻き込まれる事故に遭い、右ひじから先を失った。だが、6歳上の姉の影響で剣道を始め、専大玉名高では県大会3位に入るほどの実力をつけた。
予選を兼ねた5月の関西学生選手権で初出場でベスト16入り。高校でも出場できなかった全国切符を手にした。そして、個人戦で初めて立った日本武道館で2勝を挙げ、「いい思い出ができました」と振り返った。
ハンディを乗り越えるため、多くの工夫を重ねてきた。構えは左腕に負担がかからないように上段。竹刀は柄(つか)の端をつかむが、機を見て巧みに短く持ち替え、接近戦を挑むこともある。胴に柄の端を当てながら素早く竹刀を長く持ち替えるテクニックは大学に入ってから身につけた。「将来は教職について、『障害があってもこれだけできるんだ』と伝えたい」。穏やかに話す言葉には、自負ものぞいた。【飯山太郎】
[毎日新聞7月19日] ( 2006-07-19-13:57 )
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