新潟県中越沖地震の被災地・同県刈羽村出身の大相撲三段目、希帆ノ海(23歳)=本名・山崎譲さん、出羽海部屋=が、名古屋市中区の県体育館で開催中の2007年7月大相撲名古屋場所(中日新聞社共催)の三段目で優勝を争う奮闘を見せている。中日新聞がその状況を伝えている。
彼の脳裏には、被害の激しい柏崎の街並みや、避難生活を余儀なくされる地域の人々の姿が浮かんでいるに違いない。ここまできたら、ぜひ優勝を飾って、故郷の人々を勇気づけてほしいものだ。
彼の脳裏には、被害の激しい柏崎の街並みや、避難生活を余儀なくされる地域の人々の姿が浮かんでいるに違いない。ここまできたら、ぜひ優勝を飾って、故郷の人々を勇気づけてほしいものだ。
18日はピンチを背負いながらも6連勝。
「故郷のみんなに勇気を与えたい」と、
優勝が懸かる20日の取組に臨むそうだ。
地震翌日の17日夜、ようやくつながりやすくなった携帯電話で、母親と連絡を取った。
勇気づけるつもりが
「こちらは助け合って頑張っているから、悔いのないように一生懸命頑張れ」と励まされた。
「取組前はいろいろ考えたけど、頭から外して自分の相撲だけを考えた」。
故郷の被害に心を痛めている。実家は大丈夫だったが、周りの家は倒壊したという。見慣れた柏崎駅前の惨状や、利用していた越後線の電車が脱線しているのを新聞やテレビで見て衝撃を受けた。卒業した刈羽小学校の体育館は避難所になっていると聞いた。
野球をやっていた刈羽中学校を卒業後、出羽海親方(元関脇鷲羽山)に誘われて角界入りして八年。初心に返ろうと、夏場所からしこ名を「越闘龍」から入門時の「希帆ノ海」に戻した。「水道やガスが止まっている今すぐ故郷に戻っても、大飯食らいで迷惑を掛けて気を使わせるだけ。生活がちゃんとできるようになるまでは帰らない」。代わりに相撲で古里を励ます。「あと一番。全力で行きます」
中日新聞2007年7月19日記事より

